日本が参加し、ベネズエラで開催されている野球の第4回女子W杯で13日(日本時間14日)、選手が銃で撃たれる事件が起こった。1次リーグA組の香港対オランダ戦の試合中、何者かの発砲による流れ弾が香港選手のふくらはぎに当たり、全選手が緊急避難する事態となった。選手の命に別条はないが関係者の衝撃は大きく、この日予定した2試合と14日の全5試合を延期。国際野球連盟(IBAF)は14日に善後策を話し合うが、懸念された治安情勢に不安が露呈し、大会が中止に追い込まれる可能性がある。

 今大会は11チームが参加して12日に開幕。前回覇者の日本は初戦で米国に5-1で逆転勝ちし、この日はキューバを3-1で下し連勝発進した。事件が起きたのは首都カラカスで、B組の日本は西に約100キロ離れたマラカイに滞在中。入国時から警察、自動小銃を携えた軍人が出場国に帯同しており、チーム関係者は「セキュリティーは万全だったので、事件はまさかという感じです」と驚いた。香港代表とは交流があって顔見知りの選手が多く、「動揺している選手もいる」と人ごとではなかった。

 事件は軍施設内の球場で発生したため、演習中の流れ弾との見方がある一方で、観客が発砲した可能性も否定できない。付近には銃撃事件が多発するスラム街があり、2次リーグ以降はすべて事件の起きた球場を使用する。出場国の中には途中帰国の動きが出ており、日本も慎重な姿勢。同関係者は「我々だけでは決められない。国の公的機関の指示を仰いだ上で、判断したい」と話し、現地大使館や外務省から退避勧告が出た場合は、安全確保を最優先に協議することになった。