オフにロッテの選手を取材していて、複数の選手から同じことを聞いた。「参拝がなければ、もう少し滞在できるんですけどね」。25日に選手、首脳陣、フロントで成田山に赴き、必勝祈願を行った。プロ野球の“正月”である2月1日のキャンプインを前にした恒例行事だ。地元・千葉の名刹(めいさつ)でシーズンの無事と必勝を願う。取材する側としても、チームの一体感を高める良い機会と見ている。ただ、参拝時期については、一考の余地があるのではないだろか。

 1月、ハワイ、沖縄、高知等々、ロッテでも、南国で自主トレを行う選手は少なくない。温暖な地で思い切り体を動かし、キャンプに備える。だが、必勝祈願に合わせて、今年は遅くとも24日までには帰京しなければいけない。そこから石垣島に入る30日まで、さらに数日間。せっかく暖かいところで体をつくったのに、再び寒い関東で体を動かさなければいけない。

 そこで、提案。必勝祈願をオープン戦が終わった後、開幕前に行うことはできないだろうか? 楽天は1月末に行っていた必勝祈願を、数年前から開幕直前に替えた。関東より、ずっと寒い仙台。雪も降る中での参拝は風邪をひく懸念があったからだ。参考になるのでは。【ロッテ担当=古川真弥】