イメージ通りの弾道を描いた。日本ハム野村佑希内野手が、今季出場18試合目、61打席目で待望の1号ソロを放った。2点を追う7回1死、カウント3-1から、ロッテ小島の直球を左翼席へ運んだ。「その前の変化球を見逃しながらカウントを作れた。感触的には完璧でした」と濃密な1打席だった。
スマホの画面越しに「ホームラン」を脳内にすり込んだ。18日にYouTubeで、メジャー通算318本塁打のパドレス・マチャドの本塁打集を「興味本位プラス良いイメージができたら」と、バットを握りながら30~40分観賞。自身と同じ右打席から広角へ弧を描くアーチストの姿を自分に重ねた。
理想の1発にも笑顔は無かった。同点に追いついた直後の8回2死満塁では、フルカウントから沢村の内角低め152キロ直球を打ち上げ一邪飛。勝ち越し打を放つことができず、チームはサヨナラ負けを喫した。「もう1本出ていたら勝っていた。打たなくてはいけないのは分かっているので、練習していきたい」とグッと悔しさを押し殺した。完璧なアーチの感触と、勝負どころで唇をかんだ思いを胸に、チームを勝利に導く。【黒須亮】



