昨秋の明治神宮大会で日本一に輝いた仙台育英が、東北勢悲願の初優勝を狙う。エース右腕の佐藤世那投手(3年)は、昨秋の公式戦16試合で13完投の大黒柱。3番平沢大河内野手(3年)ら野手陣も勝負強い。ただ実力校がそろい、混戦は必至。夏春連覇を狙う大阪桐蔭は昨夏の甲子園メンバーが5人残り、1試合平均得点は9点を超える。失策はわずか1で、甲子園の戦い方も熟知する。

 明治神宮大会準優勝の浦和学院は、4番山崎滉太内野手(3年)を中心に打線が活発。龍谷大平安との初戦は大会屈指の好カードになった。東海大会を制した静岡は、チーム打率が出場校唯一の4割台となる4割1分9厘。投手陣が踏ん張れば、上位進出の可能性は十分出てくる。大会NO・1投手の高橋を擁する県岐阜商は野手陣の得点力がカギ。投打の軸、平沼翔太投手(3年)が引っ張る敦賀気比、実力校の八戸学院光星、九州王者の九州学院、昨夏甲子園8強の高崎健康福祉大高崎などが追う。