社が08年以来16年ぶり3度目となる春季兵庫大会の優勝を決めた。

序盤で須磨翔風に3点のリードを許すも、中盤以降で巻き返した。今大会5試合中4試合目の逆転勝利。山本巧監督(51)は「いつも通りやるべきことをやり続けて、考え方もブレずにやった結果がこういう結果になったと思ってます」と振り返った。

6番の戸田陸翔外野手(3年)が抜群の勝負強さを発揮した。3点を追う6回2死満塁から反撃の左前打。同点の7回2死満塁では勝ち越しとなる中前打を放ち、決勝打を含む3安打2打点で優勝に大きく貢献した。「普段からプラスの発言をすることを心がけている」という戸田は、5回終了後のグラウンド整備中の円陣で「今日は俺が打つから、俺に回せ」と仲間を鼓舞し、見事有言実行でチームに勢いをもたらした。

優勝が決まった瞬間に社ナインは笑顔をみせるも、大喜びすることはなかった。戸田は「ここで優勝して、夏にもつながるような大会にできたらなっていうことをチームで確認していた。春であんまり上がりすぎず、夏に向けてという感じです」と明かした。3年連続の夏の甲子園出場へ、精進を続ける。