履正社(大阪)が横浜(神奈川)に逆転勝ちし、夏3度目の出場で初めて1大会2勝を挙げた。

 1点を追う2回2死一、三塁で、山本侑度外野手(3年)が左翼スタンド中段へ逆転3ラン。雷鳴、雨による2度目の中断をはさんで2死一、二塁から、横浜はエース藤平尚真(3年)を救援マウンドに送ったが、その初球、146キロ速球を北野秀内野手(3年)が2点適時二塁打にした。

 エース寺島成輝(3年)は横浜の強力打線を相手に6安打1失点完投。5回2死二塁では、U15のチームメートで中学時代から知り合いの横浜の一塁手、公家響(3年)に「なんで藤平が先発じゃないの?」とたずねた。それほど藤平の投げ合いを望んでいた。

 2回途中から投げ合いは実現し、試合にも勝った。「変化球を見せることで真っすぐも生きた。自分自身の新たな発見でした」と振り返った。