「平成最後の怪物」に化ける。第91回選抜高校野球大会(3月23日開幕、甲子園)の選考委員会が25日に行われ、出場32校が決定した。

「関東・東京」では横浜(神奈川)が大逆転で5年ぶり16度目の出場。昨秋の関東大会2回戦で春日部共栄(埼玉)にコールド負けを喫したが、最速153キロ左腕・及川(およかわ)雅貴投手(2年)の活躍が評価されて出場6枠目をもぎ取った。「高校四天王」と評されるドラフト上位候補が「松坂・菊池級」の活躍で一気に芽吹く。

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及川が、横浜にセンバツ切符を呼び込んだ。関東・東京の6枠目は、関東で5校目の評価を受けた横浜(神奈川)と東京2校目の東海大菅生(東京)の争いになった。井上康雄選考委員は「難しい選択となった」としながらも、横浜の選出理由の1つに「決め手は大会屈指の及川投手」と、及川の存在を挙げた。昨秋の神奈川県大会で東海大相模、慶応から2桁奪三振、関東大会でも甲府工から9三振。「能力の高さを証明した。全国大会に出ても及川君が投げれば勝てると思いますし、うまくいけば優勝できる逸材」と評価。激戦の神奈川を制した点、関東大会と比べて東京大会のレベルが低かったことも横浜選出の理由に挙げられた。