日本高野連は15日、持ち回りの審議委員会を開き、入試で野球の実技試験を実施したとして、3カ月の謹慎処分を受けた小林(宮崎)の監督について、処分を取り消し、不問とすることを決めた。日本高野連によると、一度出された処分が取り消されるのは初めて。

 小林の監督は日本高野連の内規違反に問われ、11月に日本学生野球協会から処分を科されたが、全国の体育コースと体育学科を持つ約200校を調査したところ、29校から同様の違反が報告された。日本高野連は内規の周知ができていなかったと判断。日本学生野球協会に処分差し戻しを申請し、同協会が14日に差し戻しを決めた。

 日本高野連は来年1月に全国の高野連理事長を集め、各校の要綱が確定していない2013年度以降の入試での徹底を確認する方針。