<高校野球・春季北海道大会:駒大岩見沢1-0滝川西>◇12日◇空知地区2回戦◇岩見沢市営

 高橋真次監督(33)佐々木啓司部長(52)の新体制になった駒大岩見沢が苦しみながらも白星発進した。新「背番号1」沼館善治(3年)と滝川西・野呂太一(同)両右腕の投げ合いで0-0のまま延長に突入。延長13回裏2死二塁から松本駿主将(3年)が左中間に適時打を放ち、1-0でサヨナラ勝ちした。

 1回の無死満塁をはじめ、3度も満塁の危機があった。その都度無失点で切り抜けたが、逆に自軍は好機にあと1本が出ない。本来のエースはひじを痛め調整途上。4番も故障でベンチ外。万全ではないとはいえ、センバツ帰りの強豪が地区初戦で苦しんだ。

 主将松本の執念が窮地を救った。1回表のクロスプレーで右足首を傷めた。それでも「痛みはあったけど試合中は夢中で感じなかった」と根性でプレーを続行。初登板で初勝利、初完封をマークした沼館も「頼れる主将のおかげで勝てた」と、松本に感謝した。

 高橋新監督は「もっと足を使う手もあったが、向こうが動いていたので、こちらは手堅く手堅くいった」と“静”に徹し監督として公式戦初勝利。だが自身のことより「今日は松本でいいっしょ」と選手をたたえた。「センバツ枠」で地区予選の成績にかかわらず全道出場が決まっている駒岩だが、松本主将は「全試合負けるつもりはない」と宣言。3季連続の甲子園まで無敗で走る。【本郷昌幸】