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前橋工内山“血騒ぐ”プロ魂打/群馬大会

6回裏前橋工1死三塁、内山太志は中前適時打を放つ(撮影・柴田隆二)
6回裏前橋工1死三塁、内山太志は中前適時打を放つ(撮影・柴田隆二)

<高校野球群馬大会:前橋工8-0沼田>◇8日◇2回戦

 前橋工(群馬)が8日、沼田を8-0と7回コールドで破り、7年ぶりの甲子園出場に向け好発進した。祖父、父が元プロ野球選手という野球一家に育った内山太志左翼手(3年)が、ダメ押し適時打を放つなど3打数1安打2打点とチームに貢献した。

 祖父から父、そして父から受け継いだ内山の血が、騒いだ。6点リードの6回裏1死三塁、相手はプロ注目の速球派小野だ。「力強く振ることを意識した」(内山)打球は、ゴロで中前に転がる。ダメ押しの適時打に、一塁ベース上で思わずガッツポーズが出た。

 ここまで内野ゴロで1打点を挙げていたが、快音はなし。「先発出場でヒットが出ていないのが野手ではぼくだけ。正直ほっとしました」と胸をなで下ろした。チームは13安打8得点で7回コールド発進。この日は3打数1安打2打点も、チームの勢いに乗ることができ、笑みを浮かべた。

 元プロ野球選手の熱い思いも後押しした。この日も祖父和巳さん(69)と父憲一さん(41)が声援を送った。和巳さんは中日、憲一さんはヤクルト。生粋の野球一家に育った。小2の時、「野球がやりたい」と憲一さんに言った。「正直、サッカーをやると思っていたんですよ。気が変わらないうちにグローブを買いました」と憲一さんは笑いながら話す。小学校の時の練習相手は和巳さんだった。「不器用な子でしたが、ティー打撃は1時間くらいやってましたよ」。毎試合観戦するという祖父は孫の話になると目を細めた。

 「甲子園に行きたいから」と迷わず名門を選んだ。1年からベンチ入りし、野手に専念も昨夏は不調でベンチから外れた。「自分で選んだ道だから」とあきらめることなく練習を続け、レギュラーの座を奪取した。初の親子3代プロ野球選手という夢も膨らむが、「まずは甲子園に行くことが先です」と表情を引き締めた。野球という楽しみを与えてくれた祖父、父への恩返しは、2人がかなうことができなかった甲子園という舞台に立つことだ。【横山元保】

 [2008年7月9日10時5分 紙面から]


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