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豪雨で大阪桐蔭4点幻/夏の甲子園

<全国高校野球選手権:日田林工-大阪桐蔭>◇6日◇1回戦

 大阪桐蔭(北大阪)の4点リードが幻に終わった。大阪桐蔭-日田林工(大分)戦が2回裏、雷雨のために中断。さらに激しい降雨で、5年ぶり11回目のノーゲームとなった。大阪桐蔭にとっては序盤から、有山裕太捕手(3年)のソロなどで4点を先行する理想的な滑り出しだったが、7日の第1試合に仕切り直しとなった。

 左翼スタンド後方の空に縦に走る稲光が、一塁側の大阪桐蔭ナインの視界に飛び込んで来た。4-0とリードした2回裏の攻撃中。ゴロゴロ! バリバリ! と不気味な雷鳴がとどろき、雨も降り出した。降雨の試合は何度も経験しているが「雷はイヤやなあ」と、打席で金属バットを構えるエース福島由登(3年)は顔をしかめた。

 福島由のカウントが0-3となった午後3時56分、審判団が両チームに引き上げを指示。球場係員が内野にシートを敷き終わった直後に雨は激しくなり、一瞬のうちに甲子園が水浸し。30分後の午後4時26分、ノーゲームが決まった。

 大阪桐蔭ペースで、試合は進んでいた。初回、福島由が相手打線を完ぺきに抑える。その裏、先頭・浅村栄斗(ひでと)内野手(3年)の安打から好機をつくり、奥村翔馬、福島康平両外野手(ともに3年)の適時打などで3点を先制。2回には8番打者の有山が、高校通算10号ソロで4点目を刻んだ。エースが抑え、打線が援護する理想的な滑り出しだった。

 だが自然現象には勝てない。阪神地区に大雨洪水警報が発令されたほどの悪天候で、大会本部はノーゲームを決断。昨年センバツ以来の甲子園登板で自己最速145キロをマークした福島由は「きょうはいい感じで試合に入れたし、球数も25なら明日も問題ないです」と前向き。有山も「明日はヒットを打てるようにしたい」と切り替えた。メンバーで「明日、また頑張ろな」と言い合い、水浸しのグラウンドをあとにした。

 宿舎に戻り、風呂に入って食事をして、すぐにユニホームを洗濯。きょうの試合が午前8時半開始の第1試合に組み込まれたため、大阪市内の宿舎を朝5時半に出ることになる。「相手も同じ条件ですし、これもいい経験です」と西谷監督は冷静だったが、大阪桐蔭にとっては間違いなく不運のノーゲームとなった。【堀まどか】

 [2008年8月7日11時3分 紙面から]


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