一関学院(岩手)が“五輪代表二遊間”で2年連続センバツ出場を目指す。新チームに宮本涼遊撃手、荒木俊樹二塁手の1年生コンビがレギュラーに定着し、公式戦初戦となる30日の秋季県大会地区予選の一関二戦からスタメン出場する。06年、今春と「21世紀枠」で2度センバツに選出されたほどの、チームの伝統「堅守」を受け継ぐだけでなく、打線の軸も担う2人はバットでもチームをけん引する。
ともに173センチと小柄な2人が、素早い動きでゴロをさばく。打撃練習でも鋭い打球を飛ばした。今夏は控えだった2人が、いきなり主力だ。新チームの開幕戦を翌日に控えた29日、練習を見守った沼田尚志監督(49)は「この2人がやってくれないと、うちは勝てません」と話した。
3番を打つ宮本は入部時は投手だったが、肩と打力を買われて野手に転向。今春センバツ時のエースで、同じ東水沢中出身の菊地翔太(2年)が右肩痛で出遅れているだけに「先輩の分までという思いもあります」と意欲を語る。また、50メートル6秒8の1番荒木は父由行さん(44)が同校OB。「父からは『中途半端な気持ちでやるな』と言われています」と口元を引き締める。今春、06年に続き、守備力を重視した希望枠で史上初めて2度目のセンバツ出場を果たした同校。二遊間を任される2人が、伝統も任される。
今月上旬、2人は北京五輪の野球をテレビ観戦。ヤクルト宮本、中日荒木と、同姓の代表選手が同じポジションで戦った姿に「守りのリズムが攻撃につながることをあらためて感じた」と口をそろえる。来年度から希望枠はなくなる。2年連続のセンバツ出場を果たすためには、自力で東北大会の上位をつかみ取らなければならない。2人の活躍がカギを握る。【由本裕貴】

