<高校野球・秋季静岡地区予選>◇6日◇島田球場ほか

 中部、西部で8校が新たに県大会(20日開幕)出場権を得た。中部の敗者復活決定戦では、先発メンバーに5人の1年生が並ぶ静岡商が6-1で庵原に快勝。3番石沢剛捕手(1年)が先制打を含む2打席連続三塁打と活躍した。このほか、中部で常葉学園橘、東海大翔洋、西部で浜松城北工、浜松商、浜名、聖隷クリストファーが県大会切符を獲得した。

 8月10日に16歳の誕生日を迎えたばかりの1年生3番が、静岡商を4年連続県大会に導いた。1回裏1死二塁、石沢が真ん中高めの直球をたたく。先制の中越え三塁打。「県大会を決める大事な試合。乗るので先制点がほしかった。前の試合では先制のチャンスをつぶしていたので、絶対打ちたかった」。3回裏1死二塁では「思い切り振り抜いた」という打球が、右翼手の頭を越えた。2打席連続適時三塁打。「打撃には自信がある。1年生でもチームの中心として打点を稼ごうと思ってます」。あどけなさが残る表情とは裏腹に、強気の言葉を吐いた。

 164センチ、66キロと小柄だが、小学2年から左に転向したスイングは力強い。島田二中では主将、3番捕手としてチームを引っ張り、全国3位に輝いた実績を誇る。本職は捕手ながら夏の静岡大会でさっそく背番号5をつかみ、2回戦の静岡戦では途中出場して1安打1打点。見城喜哉監督(48)が「あいつは勝負強い」と目を細める存在だ。スタメンに5人が並んだ1年生は全員が安打をマークしたが、中でもひときわ強い輝きを放った。

 守備面でも、軟投派の伏見幸人投手(2年)を8回6安打1失点とうまくリードした。夏まで内野手のため伏見と話す機会が少なかったが、メールでコミュニケーションを取り、息を合わせる努力を払ってきたという。県大会の目標は「上位にいきたい。(常葉学園)菊川に勝って甲子園に行きたい」。静商に、頼りになるルーキー捕手が現れた。【斎藤直樹】