12年秋のドラフトは「高校BIG3」に注目だ。大阪桐蔭・藤浪晋太郎投手(2年)は196・7センチの本格派。いち早く秋のドラフト候補をチェックした。

 大阪桐蔭・藤浪は4日、大阪・大東市内で始動し、阪神、ソフトバンクから熱視線を送られた。196・7センチの長身から最速150キロの速球を誇る右腕に対し、阪神畑山スカウトは密着を宣言。「あの長身でまだ線も細いのにあれだけの速球を投げる。1位候補として成長を見守りたい」と、花巻東・大谷とともに成長過程をマークする。ソフトバンク若井スカウトも「(担当としての)自分の1位候補」と話した。

 藤浪は自らの課題を「強い下半身を作ってフォームを安定させる。平均的な身長の投手がリリースポイントの位置が2センチずれるなら、自分は6センチずれると監督に言われている」と話す。昨秋近畿8強で、27日のセンバツ大会選考を待つ。「選ばれたら甲子園の春夏、秋の国体と3冠を目指したい」と話した。

 ◆藤浪晋太郎(ふじなみ・しんたろう)1994年(平6)4月12日、大阪・堺市生まれ。竹城台東小1年で野球を始め、二塁手以外の守備位置を経験。宮山台中では「大阪泉北」で投手。大阪桐蔭では2年春から背番号1。好きな選手はダルビッシュ。体重86キロ。右投げ右打ち。