第51回春季全道高校野球札幌地区の組み合わせ抽選が25日、札幌市内で行われた。札幌龍谷学園のエース蓑田広一投手(3年)が、2季連続全道へチームをけん引する。昨秋全5試合を1人で投げ抜き、98年の野球部創部以来初の全道出場に大きく貢献した右腕は、冬場の下半身強化でパワーアップ。5月9日の1回戦で対戦する札幌東豊打線封じに燃える。
1回戦の対戦相手は札幌東豊(5月9日)に決まった。同じDブロックには昨秋の地区代表決定戦を戦った札幌光星が入っているが、札幌龍谷学園の谷田健主将(3年)は「相手がどうこうより、自分たちの試合がしたいです」と胸を張った。この日、札幌市内の学校から車で約30分の石狩市花川にある野球部専用グラウンドで調整していたエース蓑田は「自分は三振を取る自信がある。地区予選までにはベストに持って行きます」。春先は低めに球が行かなかったが、調子は徐々に上向いてきた。
昨秋は全5試合を1人で投げきった。137キロ速球とキレのあるカーブ、スライダーをうまく使った投球で北星学園大付、北海学園札幌、東海大四、札幌光星を退け、98年の野球部創部以来初の全道に導いた。だが、全道初戦で旭川工の左打者につかまり16安打7失点(自責4)。蓑田はパワー不足を痛感した。冬場は長距離ダッシュ、筋力トレ、四股踏み、綱引きなどのメニューを精力的にこなし下半身強化。昨秋から体重は3キロアップし、現在では178センチ、70キロ。寺西直貴監督(41)は「太ももや、全体的に太くなった」とエースの成長ぶりを認める。
学校のバックアップにも応えたい。前身の札幌女高から来年で創立50年を迎える同校は、記念事業として9メートル×25メートルの屋内練習場を学校敷地内に建設予定、夏には完成する。花川にある専用グラウンドも照明があり、夜間練習ができるが、学校から往復に移動時間がかかる。特に雨の日は学校校舎内での限られたメニューしか組めなかった。寺西監督は「簡易な施設ですが、本当に助かります」と喜ぶ。
「(昨秋の)全道に出て練習に取り組むみんなの気持ちが変わった。結果は出ます!」。力強く宣言する谷田主将の隣で、エース蓑田も静かにうなずいた。【中尾猛】

