野球ファンにとって月曜は特別な日。先週を振り返って、今週に思いをはせる。識者に回顧と展望を聞いた。セ・リーグ編は今岡真訪氏(51=日刊スポーツ評論家)。交流戦期間中にセ・リーグ3位から首位に浮上した巨人。一体何が起こったのか。今岡氏が考察した。
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今年も交流戦は予想した通り、セ・リーグが苦戦する結果になった。来シーズンは初めて「DH制」が採用される。野手間の競争意識も激しくなるし、ベンチのやりくりは当然で、チーム作りは全体的な考え方までが変わるだろう。
そんな中で注目されたのは、交流戦に突入する直前に監督が交代した巨人。セ・リーグで唯一の勝ち越しで、3位から首位に立った。メンバーが変わったわけではないのに「一体何が起きたのだろうか?」という視点でみてきた。
巨人は現役時代にスター選手だった原監督、阿部監督と続いた。その大きな存在感からコーチ、選手はモノをいうのがはばかられたに違いなかった。だが橋上監督の就任後は、明らかにチームの“空気”が変わったようだ。
はたからベンチの様子をうかがっていても、たびたびコーチと選手が話している光景が目についた。橋上監督になって大きく戦術が変わったとは思わない。それぞれが意見を言い合っての一致団結が、良い方にでているのかもしれない。
実績のある経験豊富な原監督の手腕、そして阿部監督だったチームは、そういう関係を求めなくても勝つことができた。監督交代でもたらされたチームの変化が、今後の快進撃につながるか否かはわからない。だが巨人が息を吹き返したのは確かだった。
ヤクルトはあれだけ突っ走っていたが、7連敗するなど、交流戦でペースダウンした。守護神キハダの失敗が相次ぐなど苦しい戦いだったが、うまくリセットすれば、再びセ・リーグの優勝争いに加わってくるだろう。
阪神が昨シーズンのような戦いができないのは、近本、石井の主力2人の離脱が響いている。交流戦は4年連続負け越しになったが、セ・リーグの他球団ももたついたから、ほとんどゲーム差のない上位をキープできた。
交流戦で巨人が復調したことで、ヤクルト、阪神と“3強”の構図が出来上がった。どのチームも決め手を欠くから、しばらくは混戦が続くだろう。(日刊スポーツ評論家)








