米野球専門誌ベースボール・アメリカ電子版は3日、済美のエース安楽智大投手(2年)を「16歳投手では世界トップ級の1人」とメジャー予備軍にリストアップした。同誌は世界のアマチュア情報に定評があり、今センバツでは注目選手を実力診断。安楽についてはネットテレビなどを利用し、全試合の投球内容を分析した。「94マイル(約151キロ)の速球にカーブも平均以上。体に柔軟性があり、類いまれなる才能の持ち主」と絶賛した。

 それだけに9日間で772球の力投を「酷使」だと眉をひそめ、「メジャーの投手なら5~6週間分に相当する球数。決勝はスピードが10キロ落ち、疲れ果てていた」と将来的な影響を危惧した。逸材の進路は気になるようで、「紳士協定など壁は高いが、本人から申し出があれば、ルール的には7月2日から契約は可能だ」と直メジャーの勧めを説くほどだった。