阪神ドラフト1位の立石正広内野手(22=創価大)は他球団にかなり丸裸にされていますね。試合を重ねるごとにデータが蓄積されて対角線を攻められ、完全にプロの壁に当たっている。7回1死一、三塁の同点チャンスも内角で簡単に追い込まれて、最後は外にズバッときた真っすぐで見逃し三振。次はどんなボールが来るのかな、真っすぐかな、変化球かなと悩みすぎて、ストライクにも手が出なくなっています。
今は配球を考える余裕はないでしょう。追い込まれるまでは、真っすぐを打つ、スライダーを打つなどと決めて、打席に入ることから始めれば良いと思います。そのかわり、狙った球は必ず前に飛ばす。配球にばかり頭が行くと、打てる球も打てなくなってしまいます。狙い球を絞った方が本人も悔いが残らないし、パンチ力があるだけに相手も怖い。でも今はどっちもつかずになっています。そこをクリアして初めて、いかにボール球を振らないかという次の段階に入れます。
もっと若さを前面に出していきましょう。中軸の森下、佐藤、大山も1軍で出始めのころは、何度もボール球を振っていたし、その道を通って今があります。誰もがぶつかる壁なので、窮屈になる必要は全くありません。打てなかった時に今、責任を取るのはその中軸の3人です。ルーキーはとにかく思い切りやればいいし、やってほしいです。
交流戦初戦の日本ハム伊藤のパワーピッチでやられてから、立石をはじめ打線全体が崩されました。ただ巨人以外は同じようにパの投手陣に苦戦して、阪神も3位に落ちたとはいえ、ゲーム差が開いたわけではありません。交流戦はもう1試合ありますが、最大の目標はリーグ優勝です。体調を整え直して、週末に再開するリーグ戦にしっかり切り替えることが大切です。今度は知っている投手と対戦できる。悲観することなく前向きに臨みましょう。(日刊スポーツ評論家)




