東北勢3年ぶりのセンバツ8強入りを目指し、利府(宮城)が29日、2回戦に出陣する。第3試合で習志野(千葉)と対戦する利府は28日、兵庫・西宮市内で約2時間、調整を行った。

 27日の掛川西(静岡)との初戦に先発し、6回まで無失点と好投したエース塚本峻大(3年)は、肩を休ませ守備練習に参加した。「1日空いて休めた。明日も初戦と同じような投球をしたい。リリーフもいるが、行けるところまで行きたい」と先発投手としての意気込みを示した。

 初出場の公立校、21世紀枠として挙げた記念すべき勝利から一夜明けた。「明日の試合に集中しないと。気持ちを切り替えるのが今日の仕事」と主将の遠藤聖拓捕手(3年)。初戦では17安打と打線が爆発。「習志野の投手も初戦と似たタイプだが、たまたまと言われないように、しっかり打ちたい」と表情を引き締めた。

 地元の期待がますます高まる中、ベスト8をかけて夏優勝2回の伝統校に挑戦。「目標の1勝はできた。今度は明日の1勝が目標」と遠藤。無欲の戦いに臨む。