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清峰今村クールに“勝つ投球”/センバツ

決勝進出を決めた今村(左から2人目)は笑顔でグラブタッチを交わす
決勝進出を決めた今村(左から2人目)は笑顔でグラブタッチを交わす

<センバツ高校野球:清峰4-1報徳学園>◇1日◇準決勝

 清峰(長崎)のエース今村猛投手(3年)は連続無失点が33イニングで止まったが1失点で完投した。

 いつも通りだ。今村は安打を打たれ、走者を許すが、要所で締める。カウントを取りにいくケースは平凡なスライダーと直球が、ここぞでは鋭く切れる。8回に四球から今大会初失点したが、「別に」と興味はない。

 9奪三振で4戦連続2ケタ奪三振はならず、連続無失点は33イニングで止まった。「今日は一番良かった。変化球が決まってフォームがまとまっていました」と自己評価は高い。4試合目で、最高の「勝つ投球」はできたからだ。

 勝つために、あらゆる部分で気を使う。雨が激しくなった6、7回は「守備の時間を短くしたかった」とワインドアップからセットポジションに切り替え、雨がやむと元に戻した。半袖だったアンダーシャツも長袖に着替えて調節。憎いばかりの落ち着きぶりだ。

 中学から身長180センチを超え、地元佐世保では知られた存在だった。中2のとき、佐世保球場で自主トレ中のマリナーズ城島と、地元の野球少年チームの1人として対戦した。「体が大きな子がいる」と目を見張る城島に、ぶつけた。手元が大きく狂ったわけじゃない。「当たっても痛くないかなと思って…」。内角をえぐりにいった末の死球だった。当時から、マウンド度胸は規格外だった。

 3年前の決勝は横浜に0-21で大敗した。「負けたくないという気持ちはあるけど、優勝旗を持って帰りたいという気持ちはあんまり…」と独特の言い回しで意欲を口にする。注目の左腕菊池との投げ合いにも「自分の投球をするだけ。楽しみです」と言葉少なだ。力まず、慌てず、ひたすらクールに。“勝つ投球”で長崎に紫紺の大旗を持ち帰る。【前田泰子】

 [2009年4月2日8時33分 紙面から]


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