21日開幕の第82回選抜高校野球大会(センバツ=甲子園)の組み合わせ抽選会が13日、大阪・オーバルホールで行われた。甲子園初勝利を狙う盛岡大付は、3日目の第2試合で、優勝候補の中京大中京(愛知)と対戦。昨夏甲子園の準決勝で、同じ岩手勢の花巻東が1-11で敗れた、因縁の相手だ。
相手に不足なし-とは、このことだ。史上初2度目の春夏連覇を狙う中京大中京との初戦が決まり、盛岡大付・関口清治監督(32)は「甲子園でしか、できない相手。光栄です」と意気込んだ。春夏通算8度目の甲子園で初勝利を狙う盛岡大付にとって、厳しい相手に違いないが桜井将貴主将(3年)は「逆に闘争心がわく」と動じていない。
“予想通り”の相手だった。同県のライバル花巻東が昨夏甲子園の準決勝で敗れた相手。「当たる予感がしていた」と関口監督。さらに盛岡大付から今年、ドラフト5位で広島に入団した伊東昂大は、同2位の堂林翔太(ともに18=中京大中京)とチームメート。2人は「初戦で対戦するかもね」と話していたという。
岩手県民が期待するのは昨夏のリベンジ。だが、関口監督は「そう思われるかもしれませんが、私たちの野球をするだけです」と冷静だ。むしろ桜井主将は「縁」を強く意識する。「(センバツで)準優勝するよりも、初戦で勝てば花巻東を超えられる。同じ岩手勢として負けたくない」と語気を強めた。
相手は、昨夏甲子園で2本塁打を放ち全国制覇に導いた磯村嘉孝捕手や、決勝でV投手となった145キロ右腕の森本隼平投手(ともに3年)と強者ぞろい。それでも桜井主将は笑顔で話す。「強打者でも打席では1人。グラウンドに立つ9人対1人。ベンチ入りメンバー18人対1人。岩手で応援してくれる全員対1人、と考えて戦う」。地元の熱い声援を受け、昨春に続く「みちのく旋風」を再現する。【三須一紀】

