本庄一ブラジル留学生で頂点/北埼玉大会
<高校野球北埼玉大会:本庄一4-3上尾>◇25日◇決勝
本庄一が春夏を通じて初の甲子園切符をつかんだ。1年生4番の田村和麻中堅手が3打点の大暴れ、留学生コンビも奮闘して粘る上尾を振り切った。
勝利の瞬間、本庄一の選手全員がマウンドに集まり人さし指を突き上げた。8、9回と続いたピンチを切り抜けてつかんだ初優勝。その喜びを爆発させた。最終回1死一、二塁。マウンドで苦しむブラジル人留学生の伊藤ディエゴ投手(2年)には内野陣がこう声をかけた。「同点まではOKだよ。みんな後ろで守るから、どんどんストライク投げていけ」。併殺崩れで1点は失ったものの、最後の打者を左飛に仕留めて1点差で逃げ切った。
創部15年目、チーム一丸となってつかんだ甲子園だった。06年の4強、07年の準優勝と着実に前進し、ついに頂点に立った。3年生の先発は2人だけの若いチームだが、7人が昨夏の決勝戦を経験し、悔しさを糧に成長してきた。須長三郎監督(51)は「試合に出ていない3年生が盛り上げてくれたおかげ」と話し、自身は23年ぶり(85年春、秀明監督で出場)の晴れ舞台出場を喜んだ。
メンバー唯一の1年生、田村和麻外野手も優勝に貢献していた。4番として5打数4安打3打点。3回1死満塁で、外角直球を左翼線に二塁打して先制の2点をたたき出した。「絶対自分が返してやると思って打席に入りました」。昨夏を知らない選手まで先輩に引っ張られ、勝利に向かうチームの輪に加わった。
日替わりでヒーローが生まれてきた陰には、2人のブラジル人留学生の存在がある。奥田ペドロ内野手(2年)は脳腫瘍と闘う母ローザさん(55)を故郷に残しプレーする。そんな姿にナインは「自分たちも負けていられない」と発奮してきた。本庄一は甲子園でもチーム一丸となって、相手に挑みかかる。
[2008年7月26日9時23分 紙面から]
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