<高校野球西愛知大会:東邦12-9愛知啓成>◇26日◇決勝

 初の決勝へと駒を進めた愛知啓成だったが甲子園には届かなかった。序盤から11点のリードを許す苦しい展開となったが、6回には8安打で8点を奪い、3点差まで追い上げた。だが直後の7回表に東邦に1点を奪われ、つかみかけた試合の流れを手放す形となってしまった。それだけに岡田敬三監督(44)は「意地は見せたと思うが、意地だけでは…。勝ちにつながらないと意味がない」と悔しさをにじませた。

 今大会の準々決勝では今春の県大会決勝で敗れた中京大中京を撃破。つなぎの打撃とチームワークを武器に快進撃を続けてきた。この日も17安打のうち長打は二塁打1本だけ。初の決勝でもふだん通りの攻撃を展開したが、序盤の大量失点が最後まで響いた。主将の石川翔太郎内野手(3年)は「最後まで勝てると思っていた。みんなで甲子園に行きたかった」と言葉を絞り出した。