横浜春夏50勝土屋自信戻った/夏の甲子園
<全国高校野球選手権:横浜3-2仙台育英>◇14日◇3回戦
横浜(南神奈川)は土屋健二投手(3年)の完投で仙台育英(宮城)を3-2でかわし4年ぶりのベスト8。
横浜のエース土屋が甲子園で初めて笑顔を見せた。最後の打者・木村をスライダーで三振に仕留めた直後だ。左手を突き上げ、封印していたガッツポーズまでしてみせた。「最後は三振を狙った。今日はスライダーを低めに集められました」。初のお立ち台でも笑みがこぼれた。
被安打7の2失点完投。三振は8を数えた。1、2回戦も完投したが、被安打は計25本、防御率3・50。とても横浜のエースとはいえない内容だった。広陵戦(2回戦=12日)のあと、渡辺元智監督(63)からフォームの修正を言われた。「軸足の左足が蹴ったあとに前に出て来ない。上体だけで投げるから、腕が振れない」。広陵戦をビデオで見直した同監督の見解だった。練習はもちろん、夜の宿舎でのシャドーピッチングもつきっきり。そんな監督のマンツーマン特訓が土屋に本来の姿を思い出させた。
前夜(13日)は北京五輪のキューバ戦をテレビ観戦した。先輩成瀬(ロッテ)の登板は寝違えた首筋の治療で見逃したが、ダルビッシュ(日本ハム)はしっかり見た。「あれだけの球威でも甘く入ると打たれる。低めに投げないと」。土屋のそんな感想もこの日の投球に生きた。
相手投手(木村)が1年だったのも、同宿の慶応が勝ったこともエースを刺激した。「年下には絶対に負けたくなかった。慶応より先に帰るのもイヤですよ。(慶応と)当たるなら当たりたい」と土屋。横浜は4年ぶりの8強で甲子園春夏通算50勝となった。渡辺監督は46勝として歴代3位タイだ。土屋は「1人で最後まで投げるつもりです」。甲子園3試合目にしてやっと自信が戻ってきた。【米谷輝昭】
[2008年8月15日9時28分 紙面から]
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