<高校野球愛知大会>◇23日◇4回戦

 2年連続出場を目指す東邦が、4番石川貢外野手(3年)の5打数4安打の活躍で同朋を10-5で下した。石川は、プロ注目の俊足強打を存分にアピール。初回に先制の右前適時打を放ち「初回に1本出てリズムに乗れた」と、すかさず50メートル5秒8の俊足で二盗。5番上戸(うえんど)悠真外野手(3年)の中前打で相手が処理にもたつくスキに、一気に生還した。今大会通算9打数7安打3打点と絶好調だ。

 昨夏の甲子園はアルプス席の応援部隊だったが、すでに聖地で躍動するイメージはできあがっている。「ホームランより、三塁打が打ちたいです」。外野手の間を抜き、俊足を生かしてチームに貢献するつもりだ。178センチ、76キロのガッチリした体ながら、快足自慢の身体能力は京産大時代に柔道の五輪代表候補になった父浩さん(47)譲り。「野球のことは話さないですが、勝負に対する心構え『気持ちを前に押し出して行け』とか言われてます」。25日の5回戦は順当なら享栄との強豪対決。強打とその足で、東邦を8強へと導く。【八反誠】