<高校野球大阪大会>◇1日◇決勝

 全国最後の甲子園切符は、PL学園がつかんだ。大阪大会決勝でPL学園が10-0と関大北陽に圧勝し、5年ぶり17度目の出場を決めた。85年の同校以来となる秋、春、夏と「完全制覇」で春夏連続の甲子園に乗り込む。

 昨年8月下旬に復帰した河野有道監督(60)が、いきなり春夏連続の甲子園出場を果たした。エース中野を故障、今春まで4番の勧野を不振で欠きながら、夏も無敗で勝ち上がった。初めて監督に就任したのは98年4月。この年の夏は甲子園の準々決勝で、エース松坂大輔がいた横浜(神奈川)と延長17回の名勝負を演じて8強。翌99年春は4強入りしている。「勝つのは選手の力。負けたときは監督の責任ですよ」と教え子をたたえたあと「きょうは楽しく花火を見ることができます」と草野裕樹部長(57)と顔を見合わせた。