ヤンキース田中将大投手(26)が2日(日本時間同深夜)、今キャンプ初のフリー打撃に登板した。ガードナー、ヤングの両外野手ら主力級を含む打者5人と対戦。直球、スライダー、スプリットなど持ち球をほぼ交ぜ、計25球を投げた。打者の目慣らしの意味もありスイングされたのは7球だけで、ヒット性の打球は1本に抑えた。

 フリー登板を翌日に控えた1日は、守備練習など軽めの調整を行った。メニューを終えると、4月28日にヤンキースタジアムで行われるレイズ戦で自身の首振り人形が入場者に配布されるのを告知するビデオ撮影。その後はイベントに出席し、リラックスした表情を見せた。

 またジラルディ監督は3日から始まるオープン戦の最初の3試合で先発する投手を発表。昨季故障した右肘痛の状態を心配する田中をはじめ、サバシア、ピネダら故障明けの主戦級については「そんな先のことなんか分からない」と明言せず、慎重な姿勢を変えなかった。田中は6日にも2回目のフリー打撃に登板し、中5日で12日のブレーブス戦で今季初実戦となる見込みだ。(タンパ=四竈衛)