レッドソックス上原浩治投手が7日のタイガース戦で負傷した場面は、闘争心を前面に出した結果のアクシデントだった。

 9回1死満塁のピンチで登板。イグレシアスから三振を奪った後、次のキンズラーのライナー性の当たりに対し、とっさに利き腕を出した。打球の直撃を受けた手で一塁へ送球し、25セーブ目を挙げた上原は「無意識のうちに出してしまった」と、アウトを取りたいとの本能によるプレーであることを強調した。

 試合直後のエックス線検査では骨に異常はないとの診断だった。しかし内出血で手首の付近は青く変色し、精密検査で骨折が判明。低迷しているとはいえ、チームにとっては絶対的な抑えの痛い離脱となった。

 球団は今季絶望の見通しとしたが、上原は自身のツイッターで「まだ今シーズン終わってませんから。復帰することを目標に頑張ります」とコメント。チームの精神的な柱でもある守護神は前向きな姿勢だ。