米大リーグ、ヤンキースで1940年代から60年代にかけて活躍し、メジャー史上最多の10度のワールドシリーズ(WS)制覇を果たした名捕手のヨギ・ベラ氏が22日に死去したと、同氏の記念館が発表した。90歳だった。AP通信によると、老衰によりニュージャージー州の自宅で亡くなったという。ミズーリ州セントルイス出身。

 1946年にヤンキースでデビューし、ア・リーグの最優秀選手に3度輝いた。オールスター戦には15度選出され、65年にメッツでプレーしたのを最後に引退。72年に米国野球殿堂入りした。通算成績は2120試合で打率2割8分5厘、358本塁打、1430打点だった。背番号8は永久欠番。監督として64年にヤンキース、73年にはメッツをWSに導いたが、ともに敗れた。

 「ヨギイズム」と呼ばれるユーモアあふれる発言も愛された。。2004年には大リーグの日本開幕の際に来日し、プロ野球通算400勝の金田正一氏とバッテリーを組んで始球式を行った。