ドジャース前田健太投手(28)が、今季10度目の先発登板となるメッツ戦で5回無失点と好投し、今季4勝目(3敗)を挙げた。

 今月11日のメッツ戦登板からわずか17日で再び同カードでの先発、しかも前回2本塁打を浴びた右の豪腕シンダーガードとまた投げ合う試合となったが、序盤から波乱の展開だった。

 前田が1回に3番コンフォートの強烈な打球を右手に受け、しゃがみ込んだ状態で試合が数分間中断。3回表にはシンダーガードが1番アットリーに対し、ストライクゾーンを大きく外れるどころか背後を通過する159キロの剛速球を投げ込み、その場で一発退場となり、抗議に出たメッツのコリンズ監督も退場処分を受けた。

 打球を受けた後も続投した前田は2回以降は安打を1本も許さず、5回を2安打2四球無失点3三振で、75球で降板。6回表に味方打線が2点を取り、7回にはアットリーの満塁弾も飛び出して、前田が4月23日ロッキーズ戦以来、6試合ぶりの勝利投手となった。

 前田は手に打球を受けながら好投したことに「こういう時って意外と集中力が増したりとか、丁寧さが増したりするので、逆にアドレナリンが出て気持ちが入ったりとかして、それが良い結果につながったのかなと思う。当たった後は雑にならないようにというのを心掛けましたし」と話した。