サプライズ演出で、神宮を彩る。来月5日に行われるヤクルト対東京6大学選抜(神宮)の始球式にマリナーズ青木宣親外野手(34)が、抜てきされることが11日までに分かった。

 明治神宮創建90周年の記念奉納試合として行われる一戦。ヤクルトOBであり、東京6大学OB(早大卒)でもある青木に白羽の矢が立った。関係者は、「神宮という場所に縁がある選手。記念すべき試合を盛り上げるに、ふさわしい人物と考えています」と、明かした。

 青木にとっては“凱旋(がいせん)試合”となる。前回の両チームの対戦は、明治神宮外苑創建80周年だった06年。青木は当時、ヤクルトの先発メンバーとして出場。法大4年だったヤクルト大引が先頭打者本塁打を放つなど、2万3010人の大観衆を沸かせた。10年ぶり2度目のビッグイベントに参戦する。

 関係者は「10年前より観客動員数は増えるのでは」と推測する。ヤクルト側は史上初の2年連続トリプルスリーを達成した山田、昨季首位打者の川端らが顔をそろえる。東京6大学側は、来秋ドラフト候補の東大・宮台ら、金の卵が集結予定。夢対決に「AOKI」が花を添える。