マリナーズからFAとなった岩隈久志投手(36)が20日、自身が発足した「いじめ撲滅プロジェクト」の発表記者会見を行い、来季もメジャーでプレーを続ける考えを明言した。メジャーに移籍した12年から6年間所属してきたマリナーズからは、来季の契約選択権は行使されなかったが、現在再契約の交渉は行っており「まだ決まってはいないですけど、そういうオファーももらいましたし、近々そういう、いい形で発表できたらいいなと思いますけども」と、メジャー7年目もマリナーズでプレーすることが濃厚であることも明かした。

 今季は右肩の故障でシーズンのほとんどを離脱し、6試合に登板し0勝2敗、防御率4・35と苦しんだ。9月27日に右肩のクリーニング手術を受け、現在はリハビリ中。「(キャッチボールは)まだまだです。(体作りを)じっくりやって、というふうに思ってますね」と話したが、来年2月のキャンプインから参加できるよう目標を定めており「しっかりそこまでいけるように、今じっくりやりながら、下半身、体幹に関してはしっかり作って。キャンプのときには、めちゃくちゃ投げられたらいいですけど」と見通しを述べた。

 いじめ撲滅プロジェクトでは、明日21日に浜松市の中学校を訪問して野球部の子どもたちらと交流し、本格的活動をスタート。「プロジェクトを世の中のみなさんに知ってもらって、いじめをなくせる社会になれば」と話した。

 またポスティングシステムによるメジャー移籍を目指す日本ハム大谷については「本人が決断して挑戦するっていう思いだと思う。(二刀流の可能性は)もちろんあると思います。今までやっていないことをやってますし、僕はシーズンそんなに見ているわけじゃないですけど、持っている能力というのは飛び抜けたものがあると思いますし、メジャーの舞台でやっている姿を見たいなと思います」とエールを送った。