去就が注目されるダルビッシュ有投手(31=ドジャースFA)が、カブスとの契約交渉を活発に進めているとAP通信が22日、報じた。カ軍はこの日、ダルビッシュの専属捕手だったクリス・ジメネス(35=ツインズFA)をマイナー契約で獲得することも決め、受け入れ態勢を整えている。どこかの球団がダルビッシュに5年契約を提示しているとの報道もあり、交渉はここにきて大きな進展を見せてきた。

 カブスが再び、目立った動きを見せ始めた。昨年12月からダルビッシュ獲得に本腰を入れ、同月18日にはエプスタイン編成本部長らがテキサス州までダルビッシュを訪ね面談。その後、沈黙が続いたが、AP通信がこの日「両者の交渉を直接知る人物が、カ軍がダルビッシュとの交渉を活発に進めている」と伝えた。

 マイナー契約とはいえジメネス捕手を獲得したことも、カ軍がいかにダルビッシュどりをプッシュしているかの証明だ。ダルビッシュはレンジャーズ時代にジメネスとバッテリーを組んだ12試合で6勝4敗、防御率3・29と数字がいいだけでなく、今オフには連絡を取り合っていたことも伝えられており、公私ともに相思相愛のコンビ。エプスタイン氏は14年オフにも、FAのエース左腕レスターを獲得する際に専属捕手のロスと同時に契約しており、エースの専属捕手を一緒に迎え入れるのは、同氏の常とう手段といえる。

 ダルビッシュの獲得に興味を示しているとされるのは現在、カ軍とドジャース、レンジャーズ、ツインズ、ブルワーズの5球団。ESPN電子版のベテラン記者ジェリー・クラスニック氏によると、ダルビッシュに5年契約を提示している球団があるという。ブ軍が契約提示したとの報道がすでに出ているが年数は不明で、どの球団が5年契約を提示しているかは分かっていない。しかしダルビッシュの契約交渉が進展してきたことは、間違いなさそうだ。