【アトランタ(米ジョージア州)4日(日本時間5日)=佐井陽介】カブスのダルビッシュ有投手(32)が敵地ブレーブス戦に先発し、4回0/3を3失点で今季初黒星を喫した。

降雨の中、ストライク率は3回途中7四球だった前回レンジャーズ戦の50・7%から66・2%に。斜めに曲がるカットボールで効果的に空振りを奪い「ちょっと自信になりました」と前を向いた。

骨盤の動きを修正した。「みんなは簡単に真ん中に投げればいいやんと思うけど、それができない」段階から被安打5、申告敬遠を含めて4四球の数字以上に復調気配が漂った。5回無死一、二塁の降板時はまだ71球、1失点の状態。「交代は頭の中でゼロだった。グッジョブと言われて最初は意味が分からなかった」。18年5月20日(同21日)レッズ戦以来の白星は手にできなかったが、続投をイメージできる内容だった。

チームは5連敗。マドン監督の「素晴らしかった」という言葉を伝え聞くと「あれでいいピッチングと言われても納得いかない。もっとちゃんとやらないといけない選手なので」と責任感があふれ出た。次回は10日(同11日)本拠地パイレーツ戦の見込み。フォームの根本的な改善点を「この数年探している状態」。次こそ一気の前進を狙う。