エンゼルス大谷翔平投手(27)について差別的な発言をし処分を受けた解説者のジャック・モリス氏(66)が、10日から試合中継の放送席に復帰することになった。9日付のデトロイト・フリープレス電子版などが伝えた。

モリス氏は8月17日のタイガース-エンゼルス戦中、投手が大谷に対してどう攻めるべきかについて、アジア人特有のアクセントをまねて「ベリー・ベリー・ケアフル(非常に、非常に、慎重に)」と発言。これが批判を浴び試合中に謝罪したが、専属契約をしているテレビ局バリー・スポーツ・デトロイトが翌18日、同氏を無期限出演停止処分にすると発表した。処分中は、多様性のある社会において正しい言動を行うためのバイアス講習を受けるとも伝えられていた。

モリス氏はタイガースなどで18年プレーし、通算254勝186敗、2478奪三振で2018年に野球殿堂入り。1994年に引退した後は、解説者として長年活躍している。