<オープン戦:カブス5-7インディアンス>◇29日(日本時間30日)◇アリゾナ州メサ

 カブスは29日、マイナー契約の招待選手としてキャンプに参加していた田口壮外野手(39)にマイナー行きを通告した。

 39歳の田口は大リーグ相手のオープン戦で打率2割6分3厘。外野ならばどこでも守れるベテランとして評価を受けていたが、メジャー枠には入れなかった。

 試合前にマイナーキャンプ行きを告げられた田口は開口一番「アカンかった…」。同僚たちと笑顔で別れのあいさつを交わしたが、「ショックを受けない人はいない」と悔しそうに話した。

 オープン戦では走攻守で状況に応じたプレーを披露し、持ち前の勝負強さも証明。昇格の前提となる40人枠に入っていなかったことが大リーグ復帰への障壁となったようだが、ピネラ監督は「彼は真のプロで努力家だ。試合に臨む姿勢など、本当に印象的なキャンプだった」と高く評価した。

 田口は通告後の試合には8回の守備から途中出場。「今日だけは絶対打ったる」と気合十分だったが、9回の打席では力が入って空振り三振だった。