エンゼルスが、ヤンキースからフリーエージェント(FA)になっていた松井秀喜外野手と1年契約で基本合意した。14日、AP通信など複数の米メディアが伝えた。

 身体検査を経て正式発表される見通しで、年俸は今季の推定1300万ドル(約11億500万円)から約半分の650万ドル(約5億5250万円)になるとみられる。

 35歳の松井は4年契約の最終年だった今季、主に指名打者で142試合に出場して28本塁打、90打点。ワールドシリーズでは3本塁打の活躍で9年ぶりの世界一に貢献し、最優秀選手(MVP)に選ばれた。

 FAとなっても、ヤンキース残留を希望していたが、ひざに不安を抱えていることなどから、ヤンキースとの契約交渉は進んでいなかった。

 松井は巨人時代の10年間でMVP、本塁打王、打点王を各3度ずつ獲得。2003年のヤンキース入団後も主軸打者として勝負強さを発揮したが、06年以降は左手首の骨折や両ひざの故障に苦しんでいた。ヤンキース7年間の成績は916試合出場、140本塁打、597打点で打率2割9分2厘。

 エンゼルスは3年連続地区優勝の強豪で、イチロー外野手の所属するマリナーズと同じア・リーグ西地区の球団。