ポスティングシステム(入札制度)を利用しての米大リーグ移籍を目指しながら、アスレチックスとの交渉が決裂して残留が決まったプロ野球楽天の岩隈久志投手の入札に、同システムでロッテから西岡剛内野手を獲得したツインズが加わっていたことが10日、分かった。

 ツインズのビル・スミス・ゼネラルマネジャー(GM)は、昨年12月下旬に出演した地元ミネアポリスのラジオ番組で「入札に参加したが、アスレチックスの落札額が1900万ドル(約15億2000万円)。われわれが提示した770万ドル(約6億2000万円)は2番目の額だった」と語った。

 岩隈とアスレチックスの契約がまとまらなかったことに関連し「ポスティングは他球団の提示額が分からない、難しいシステム。他の球団がいくらを提示するかではなく、自分の球団の身の丈にあった額を提示することが重要だと考える」と述べた。