レイズは25日、松井秀喜外野手(38)を大リーグ契約の40人枠から外し、戦力外とした。今後はトレード、自由契約、マイナー契約での再契約などの可能性があり、10日間のうちに処遇が決まる。松井は同日、遠征地のメリーランド州ボルティモアを離れ、本拠地のあるフロリダ州へ戻った。

 レイズのジョー・マドン監督は24日の試合後に宿舎で松井に戦力外を通告したという。打撃不振に加え、左太もものけがや他の選手の復帰で外野での起用機会がなくなったことが理由と説明。トレードでダイヤモンドバックスからロバーツを獲得したことで、松井を外して枠を空ける選択となった。「キャンプを行わず実戦から長く離れていたことも影響しただろう。彼がやりきったとは思えない。まだ力は残っていると思う」と話した。

 昨季終了後にアスレチックスからフリーエージェント(FA)となった松井は、所属が決まらないまま開幕を迎え、4月30日にレイズとマイナー契約。5月29日に昇格し、大リーグで10年目のスタートを切った。デビュー戦から3試合で2本塁打を放ったが、その後は低迷。34試合に出場し、打率1割4分7厘、2本塁打、7打点だった。