<マーリンズ4-3メッツ>◇2日(日本時間3日)◇マーリンズ・ボールパーク

 マーリンズのアダム・グリーンバーグ外野手(31=元カブス)が「1日契約」で7年ぶりにメジャーの舞台に立った。3点リードの6回、先頭打者で代打出場し、今季20勝を挙げるR・A・ディッキー(37)と対戦。ナックルボーラーのクセ球にタイミングが合わず、3球三振に倒れた。それでも総立ちの拍手に迎えられて、「球場全体から経験したことのないエネルギーをもらった。夢を見ている気分」と感極まった。

 05年にマ軍相手にデビュー。だが初打席の初球が死球となって頭部を直撃。病院に搬送され、視覚障害などの後遺症に苦しんだ。「次は打席ではなく打数を数字に残したい」というグリンバーグの復帰意欲を知ったマ軍が、1日契約を申し出た。初打席から7年85日に及ぶブランクを経て、「人生にはカーブが来るときもあれば、僕みたいに後頭部へ92マイル(約148キロ)の速球が当たることもある。でも僕は立ち上がった。自分の人生は素晴らしい」と胸を張った。