米大リーグ選手会は9日、フリーエージェント(FA)となった黒田博樹投手(37)が今季所属したヤンキースから受けた規定額での契約延長のオファーを受け入れなかったと発表した。今後はヤンキースを含めて入団を要請する球団との交渉を進めることになる。

 黒田は今年から導入された「クオリファイング・オファー」制度の規定額の1330万ドル(約10億5100万円)を提示されていた。新制度では年俸上位125選手の平均額(今季は1330万ドル)の1年契約をFA選手に提示し、選手は1週間以内にオファーを受け入れるかを決めることになっていた。

 今季ヤンキースに加入した黒田は先発陣の中心として33試合で219回2/3を投げ、16勝11敗、防御率3・32と活躍した。

 黒田のほかにもレンジャーズのハミルトン外野手ら、新制度のオファーを提示されたFAの9選手はいずれも受け入れなかった。