「まだ早い」「お疲れさま」。“ゴジラ”として親しまれた松井秀喜外野手(38)の引退表明に、ファンからは28日、落胆やねぎらいの声が聞かれた。

 「日本ならまだ30~40本はホームランが打てるのに」と残念がるのは、高校時代からのファンという鎌倉市の会社員三浦敏美さん(52)。JR新橋駅前で、出勤途中だった三浦さんは「潔いのが松井のポリシーだけど、寂しいね」と肩を落とした。

 同世代の野球少年だった埼玉県熊谷市の会社員鎌本洋平さん(36)は「僕らが生きた時代の歴史に残る人物」と断言する。松井が甲子園で5連続敬遠された試合を観戦。怒った観客がメガホンをグラウンドに投げ込んだ光景が忘れられない。「日本人の誇りだった」とつぶやいた。