米大リーグで通算175本塁打を放った松井秀喜外野手(38)の引退表明に対し、米国のメディアは27日、一様に惜しむ論調で報道した。

 松井が7年間在籍したヤンキースが本拠を置くニューヨークのニューヨーク・デーリーニューズ紙(電子版)は「ヤンキースの現状を見れば、38歳の松井は若い」と皮肉交じりに指摘。同球団で140本塁打をマークした強打者を「メジャーでプレーした中で最高の日本選手の1人」と論じた。

 大リーグ公式サイトは2006年にスライディングキャッチを試みて左手首を骨折した際、監督に謝罪するなどチームプレーに徹した精神面を紹介。ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)は「野球のヤンキース、バスケットボールのレーカーズ、アメリカンフットボールのカウボーイズを足したような人気を誇る巨人から、未知の大リーグに移籍した」と挑戦する姿勢をたたえた。