<レンジャーズ2-3ツインズ>◇30日(日本時間31日)◇レンジャーズボールパーク

 レンジャーズ・ダルビッシュ有投手(27)が、6回まで無安打無得点の快投を続けながら、7回に3失点して、約1カ月ぶりに負け投手(12勝6敗)となった。

 6回2/3を投げて3安打11奪三振2四球で3失点(自責点3)で、防御率は2・73。

 快調に飛ばした。スライダーを中心にストライクゾーンを目いっぱい使う投球で、ツ軍打線に狙いを絞らせなかった。最速95マイル(約153キロ)のフォーシームをピンポイントに投げ込む一方、球速61マイル(約98キロ)のスローカーブを織り交ぜながら、緩急でも打者を翻弄した。

 6回終了まで無安打10奪三振1四球。球数も78球と少なく、ノーヒットノーラン、もしくはメジャー初の完投かと思われたが、2点リードの7回に捕まった。先頭ドジャーに四球を与えると、続くハーマンに低め速球を右翼への同点2ランとされた。さらに、次打者モーノーに真ん中スライダーを右翼2階席にたたき込まれ、勝ち越しを許した。2死を奪った後に中越え二塁打を浴びたところで、107球で降板した。

 ダルビッシュは「ホームランを打たれたらダメって自分で言い聞かせたところで、ホームランを打たれた。チームがなかなか得点できない中で、簡単に追いつかれて、チームの士気を下げたかな、と思います」と反省仕切りだった。

 無念の降板となったが、後半戦は8戦連続クオリティスタート(QS=6回以上自責点3以下)を維持。今季11度目のQSはメジャー最多。また、8月に64奪三振をマークし、球団新記録を樹立。今季通算奪三振数は236となり、1995年に野茂英雄(ドジャース)が達成した日本投手の最多記録に並んだ。また、メジャーでは、2002年8月にランディ・ジョンソン(ダイヤモンドバックス)が70奪三振を記録して以来、最多となった。