ニューヨーク日本商工会議所は30日、日米の友好関係促進に貢献したとして、米大リーグで活躍した松井秀喜氏(39)と前駐日米大使のジョン・ルース氏(58)に「日米特別功労賞」を贈った。

 松井氏は巨人からメジャーに挑戦してヤンキースなどで活躍し、国民栄誉賞を受賞。ルース氏は2011年の東日本大震災当時の大使で、被災地支援に尽力した。

 ニューヨークのホテルで開かれた授賞式で、松井氏は「(これからも)日米両国の次世代の選手やファンに野球の素晴らしさを伝えたい」とあいさつ。ルース氏も米大使として初めて広島、長崎の平和式典に参加するなどした経験を振り返り「これからの人生の中で(妻の)スージーと共に、日本での思い出を大切にしていきたい」と語った。

 また同会議所は、米政界の尊敬を集めた日系人の故ダニエル・イノウエ元上院議員(昨年12月死去)の功績をたたえ「特別ライフタイム・アウォード」を遺族に贈った。

 功労賞は1985年以降、同会議所が毎年、日本人や米国人に授与。過去には宇宙飛行士の野口聡一氏(48)や千葉ロッテマリーンズのボビー・バレンタイン元監督(63)が選ばれている。