楽天田中将大投手の米大リーグ挑戦が決まった。米球界で今オフ、最も注目を集めているだけに、争奪戦になるのは必至だ。

 譲渡金の上限が2000万ドル(約20億円)に設定されたことで、獲得競争に拍車がかかった。ヤンキース、ドジャースなどに加え、資金力が乏しい球団も参戦しそうだ。ある球団のゼネラルマネジャーは「2000万ドルならば参加できる。10~15球団になるのでは」と予想した。

 米国内では、田中投手の実力は既に知れ渡っている。スポーツ専門局ESPN(電子版)は「制球力はマダックス、速球はクレメンス、フォークボールは上原」と、名投手と比較して評価。今季楽天でプレーし、メジャー復帰が決まったマギー内野手は「ピンチになればなるほどギアを上げる。25歳だということを忘れてしまう」と米メディアに語り、その実力に太鼓判を押した。

 先発の1、2番手として期待を受ける右腕。獲得するためには、譲渡金、年俸総額などを合わせて1億ドル(約100億円)近くが必要になるともいわれている。