阪神や日本ハムなどで活躍し、米独立リーグでプレーした坪井智哉外野手(40)が引退することが14日、分かった。関係者が明らかにした。18日に日本で引退記者会見を行う予定。

 自身のブログでは「本当はあと10年でも20年でも野球をしていたい。しかし、チームに必要とされなくなった今、もうそうするしかありません。この歳になって、レベルを下げてまでプレーするのは違うと」と苦しい胸の内をつづり、「暫くは今まで酷使してきた身体に感謝しつつ、充分労ってあげようと思います。明日からただのおっさんになりますが、また何処かで笑顔で会いましょう」(原文まま)とファンにメッセージを送った。

 坪井は2011年限りでオリックスを退団し、米国でプレーを続けていた。昨年9月には左肩を手術。今季はアトランティック・リーグのランカスターと契約したが、若手起用の方針で出場機会に恵まれず、退団した。

 大阪・PL学園高、青学大、社会人野球の東芝を経て、1998年に阪神にドラフト4位で入団。03年に日本ハムに移籍した。広角に打ち分ける打撃で、1年目から2年連続など規定打席数に達しての打率3割以上を3度マークした。オールスター戦に2度出場。3球団の通算成績は1036試合で打率2割9分2厘、32本塁打、265打点。