<フィリーズ2-5マリナーズ>◇19日(日本時間20日)◇シチズンズバンクパーク

 マリナーズ岩隈久志投手(33)が今季最多11奪三振で12勝目(6敗)を挙げた。8回を投げて4安打11奪三振で無失点。防御率を2・57とした。

 この日も要所でのスプリットが生きた。初回に2点の援護をもらうと、テンポよく球数少なく攻めた。走者を二塁まで進めたのは、4回1死から4番ハワードに左中間二塁打を浴びた時のみ。この時も後続を2者連続で空振り三振に仕留めて乗り切った。5回1死から8番アーシに三塁手の頭上をフワリと越える安打(記録は遊撃内野安打)を許したが、その後は打者10人連続で凡退とし、フィリーズ打線を寄せ付けなかった。

 岩隈は「初回に先制してもらったので、(気分的に)楽にといいますか、ドンドン腕を振ってストライク先行で投げていこうというような感じで、自分のピッチングができたと思います」と笑顔を見せた。

 8回を零封したことで17回2/3連続無失点、ナ・リーグ本拠球場では22回連続無失点と記録を伸ばした。