野茂、伊良部の米移籍は入札制の契機に
野茂の大リーグ挑戦は日米球界にとって歴史的な転換点となった。94年オフ、複数年契約と代理人交渉を要求した野茂は、近鉄との契約が難航。近鉄は野茂を任意引退とし、他球団でプレーできないようにしようとした。野茂は大リーグへの移籍を希望。「大リーグ球団との入団交渉は近鉄が窓口になるように」と当時の吉国コミッショナーは要請したが、近鉄はこれを放棄した。
野茂は日本では任意引退選手で、大リーグでは現役という“二重身分”となった。野茂に続き伊良部(当時ロッテ)も問題になった。96年、ロッテはメジャー移籍を容認したが、業務提携を結んでいたパドレスに入団した上で、伊良部が希望するヤンキースにトレードという三角トレードで決着。日米球界を巻き込んで大騒動となった。
この2つの問題を踏まえ、98年に見直されたのが「日米間選手契約に関する協定」。ポスティングシステム(入札制度)が創設された。
[2008年7月18日8時55分 紙面から]
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