<ヤンキース12-3レンジャーズ>◇2日(日本時間3日)◇ヤンキースタジアム
【ニューヨーク=大塚仁】ヤンキース松井秀喜外野手(34)が意地の特大3ランを放った。6-3と3点リードの4回2死一、二塁から、レンジャーズの左腕ホランドのストレートをとらえて右中間スタンドへ特大の8号アーチを運んだ。今季初の3ランはメジャー7年目での通算120号。チームの大勝にも貢献し「2球目が甘く入ってきてそれをしっかり打てたという感じ。若干詰まりましたけど、ほぼ完ぺきです」と納得の1発だった。
逆風をはね返すアーチだった。1日付のニューヨーク・ポスト紙には「松井が来季再契約する可能性はほとんどゼロ」というヤンキース幹部の証言をもとにした不要論の記事が掲載されたが、ジラルディ監督は「テキサス遠征から好調を維持している。相手にとって危険な打者」と褒めちぎった。松井はキャンプ中の3月17日にも同紙が「走れない松井を置いておく余裕はない」という記事を掲載した当日、パイレーツとのオープン戦で2ランを放っている。来季残留が微妙な状況に変わりはないが、バッシングが出るたびにバットで封じ込めている。
左腕から4本目のアーチを放ったことで「左キラー」はますます印象づけられた。本塁打のペースも31本塁打を放ったメジャー2年目の04年に次ぐもの。チームの無失策記録こそポサダの二塁悪送球で途絶えたが、それを補って余りある強力打線が最近20試合で16勝4敗の好成績をたたき出した。西地区首位のレンジャーズとの頂上決戦を制し、リーグトップの31勝目をマーク。その原動力である打線の一角は、確かに松井が担っている。



